スーパーヒーター用TP321ステンレス鋼ボイラーチューブASTM A213

ASTM A213 は、ボイラー、過熱器、熱交換器などの高温・高圧設備用に設計されたシームレスチューブの主要規格です。この規格は、化学組成と製造プロセス (シームレスチューブのみ) を制限し、熱処理と高温機械的特性に関する必須要件を定めています。

また、チューブ材料の可塑性を検証するための、圧扁試験やフレア試験などの一連の試験を規定しており、設置と運転における極度の応力下での完全性を保証します。これにより、高温用途における安全性と信頼性の基準が確立されます。

TP321 ステンレス鋼の「チタン安定性」は、高温での長寿命の鍵となります。溶接中または高温 (425～850℃) に長時間さらされると、通常のステンレス鋼中の炭素がクロムと結合し、耐食性が低下します (つまり、粒界腐食)。

TP321 に添加されたチタンは、優先的に炭素と結合し、炭素原子をしっかりと「ロック」し、クロムを保護することで、クロムが耐食性を発揮し続けることを可能にします。このメカニズムにより、ボイラーチューブは溶接後および長期運転後も高温酸化および腐食に耐えることができます。

TP321 シームレスチューブは、主に発電所ボイラーの過熱器および再熱器セクション、つまりボイラーの主要かつ最も要求の厳しいセクションで使用されます。これらの領域の蒸気温度と圧力は最も高く、材料の高温強度、クリープ抵抗、および構造的安定性に対して極度の要求が課せられます。

TP321 を選択することで、これらの重要なコンポーネントが、継続的な高温・高圧蒸気による浸食にもかかわらず、構造的安定性を維持することが保証されます。これは、発電機セット全体の安全かつ効率的な運転を確保する上で不可欠な要素です。

当社のチューブの優れた高温性能を確保するために、当社の品質管理手順は非常に厳格です。各バッチの TP321 チューブが適切な金属組織構造を達成するように、精密に制御された熱処理プロセスを使用しています。

また、高温引張試験など、実際の動作条件をシミュレートする機械的試験を実施し、高温での強度を検証しています。出荷前の 100% 非破壊検査により、当社のチューブにわずかな欠陥もなく、高温・高圧環境での使用に安全であることが保証されています。

SMLSCO は、電力およびエネルギー産業向けの高性能チューブの信頼できるサプライヤーです。当社は、発電所の建設およびメンテナンスにおける厳格な品質と納期要件を深く理解しています。

当社は、ASTM A213 などの国際規格に完全に準拠したボイラーチューブを供給し、PED などの認証を提供しています。当社の成熟したサプライチェーン管理と経験により、TP321 などの特殊グレードであっても、信頼性が高く競争力のある調達ソリューションを提供できます。